人材アセスメントを活用した組織開発コンサルティング、
企業研修ならHRD

成果を生み出す戦略的タレントマネジメント ProfileXT®パートナー企業勉強会レポート
変化と成長をもたらす関係性づくりを促す研修設計

ご協力:アチーブメントHRソリューションズ株式会社 様
講師兼ファシリテーター:HRD株式会社

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人と組織がともに成長するためには、まず「個」を深く理解し、それぞれの特性を活かした関係性を築くことが不可欠です。
HRDでは、科学的アセスメントを起点に、人材と組織に確かな変化と成長をもたらす支援を強みとしています。これは、日々の関係性こそが人を動かす本質であることを、パーソナリティ心理学の学術的知見と、人的資本経営に取り組むパートナー企業の実践を通じて確信しているからです。

現在、HRDは800社を超える人材プロフェッショナルの皆さまとパートナーネットワークを形成し、積極的な情報発信と業界発展に努めています。その活動の一環として、出張勉強会や共同セミナーも定期的に実施しています。

本記事では、アチーブメントHRソリューションズ株式会社様にて開催した、人材アセスメント「ProfileXT®(以下、PXT)」の社内勉強会の様子をレポート。理論背景や活用方法にとどまらず、複雑化する経営課題へのアプローチまで、学びの広がりがあった一日をお届けします。
(※本記事は2025年3月末時点の情報に基づいて作成しています。)

登壇者のご紹介

HRD株式会社
プロファイルズ事業部 パフォーマンスコンサルタント
笹原 宏希 Sasahara Hiroki

三井住友カード株式会社、アクセンチュア株式会社を経て、HRDに参画。認定セミナーや研修講師を務めながら、パートナー企業のセールス支援やコンサルティングを行っている。

「この人に任せてよかった」──そう感じる瞬間は、偶然ではなく設計できる

PXTは、個人の思考や行動の特性を科学的データで可視化することで、組織に“関係性の質の変化”を後押しする対話型アセスメントです。

今回ご紹介するのは、パートナー企業であるアチーブメントHRソリューションズ株式会社様にて実施したPXT社内勉強会の様子。
日頃より人材育成・組織開発の最前線で活躍されているプロフェッショナルの皆さまに向けて、今回の勉強会は「特性の理解」と「対話による関係性の変化」を同時に体験できる設計にして実施しました。

近年、離職率の上昇、マネジメント層の負担増、1on1の形骸化、育成効果のばらつきなど、「人を見て育てる」ための精度と持続性が問われる時代です。こうした背景において、各アセスメントはデータを提供して終わりではなく、人の違いを正しく捉え、信頼関係を築くための共通言語として、現場での実践と結びついて機能させていかなくてはなりません。

本勉強会では、自分の特性を言葉にすることと、他者と違いを対話することの両方を体験いただき、その体験を実際の営業にも流用できるような構成としました。
PXTを「読む」だけでなく「話す」「聞く」「共に考える」。
こうした対話の設計によって、アセスメントが単なる道具ではなく、「場」として機能しはじめる可能性があります。

人が変わるには、順番がある

──成果を生む“行動の変化”は、心理特性の理解から始まる

私たちHRDでは、人と組織の変化・成長のプロセスを、以下のフレームワークで捉えています。

「成果を生み出す」ためには、まず行動が変わる必要があり、その行動変化の土台となるのが心理特性(パーソナリティ)の理解。一人ひとり見えている世界が異なるからこそ、行動を変えていくためにはその世界ごとに分析し、寄り添うことが不可欠となります。
PXTはこの“変化の順序”に基づいて設計されており、受けて終わりのアセスメントではなく、“変わるためのプロセス”そのものに位置づけられています。


勉強会の進行と特徴

学びの瞬間❶:「自分の強みが“感覚”から“根拠”に変わった」

勉強会の冒頭では、PXTの正しい理解とレポートの読み解きセッションからスタート。
数値化された20のスコアに「優劣はない」という前提のもと、“個性の違い”をどう活かすかを説明します。

【PXT提案時の前提となる正しい理解】
  • レポートの1〜10の数値スコアには優劣はなく、どの位置であってもその人らしさ・特性の「傾向」を表すもの
  • 行動評価や能力テストではなく、パーソナリティを測定している
  • 本来の自分を理解し、「自分の強みに気づく」ためのもの

この理解は、アセスメント結果の誤ったラベリングや評価を防ぐと同時に、お客様へ説得力ある課題解決シナリオを提案する際には必要不可欠となる部分です。


学びの瞬間❷:山のワークで、“違い”を体で知る

盛り上がりを見せたのは、その場ですぐにできる体感型フィードバック「山のワーク」
エネルギーや社交性などの特性に応じて、空間内で立ち位置を変えながら、自分と他者との違いを視覚化します。

「見た目ではわからない“人の内側の違い”を、あんなに自然に体感できるとは思わなかった」
「知らないうちに同僚にレッテル貼りをしていたことに気が付いた」

「同じ会社にいて、こんなに感じ方が違うのかととても驚きました」

――参加者アンケートより


身体で理解するこのプロセスは、“相互理解”ではなく“相互尊重”の感覚を自然と引き出します。

普段一緒に働く同僚の新たな一面をその場で発見。皆さんの会話が止まりません。
山のワークで生まれる対話には、どのような企業文化であるのかの示唆にも富んでいます。

学びの瞬間❸:「違いは、“間違い”ではない」と確信できた時間

後半は、参加者同士がPXTレポートを元に相互プロファイリングのグループワークを実施。
「私はあなたをこう読み取った」、「この強みを活かせそう」といった対話が自然に交わされ、フィードバックが“評価”から“共感”へと変わっていきます。

「自分では気づけなかった一面を、他人の言葉で知ることができた」
「育成って、こういう“見立ての感度”でこれだけ変わることに驚いた」
「“この特性だからダメ”ではなく、“この特性があるからこそ向いている”という視点に切り替わった」
「自分の“なんとなく”を人に説明できるようになった」

――参加者アンケートより

勉強会を終えた皆さまの声

  • 「研修というより、“対話するアセスメント”という表現がぴったり」
  • 「育成やマネジメントが“個”に寄り添う形に変わる予感がした」
  • 「提案力、観察力、対話力が1つのフレームで鍛えられた気がする」
  • 「自分の“当たり前”が、他者にとって全く異なると気づき、マネジメントの視野が広がった」
  • 「お客様へすぐに提案したいという前向きな気持ちになった」
  • 「営業同行のロールプレイや事例解説がとてもリアルで、明日からの営業活動に活かせそう」
  • 「曖昧だった“個の違い”がデータで明確になり、育成や配属の判断や説明が補強できる」

このような声からもわかるように、PXTは単なる分析ツールではなく、「人と人の関係性を変える場」として機能していることが浮かび上がりました。


組織開発の“入口”ではなく、“起点”としてのPXT

PXTは、採用や配置といった初期のマッチングだけでなく、以下のような幅広いシーンで活用されています:

  • 管理職への1on1支援と対話促進
  • 営業の科学化と組織力の向上
  • 人材育成・配属のエビデンス強化
  • 心理的安全性の可視化と改善
  • サクセッションプランへの応用
  • ジョブ型人事制度への対応 など

対話型の体験アセスメントとして、現場では個と周囲の感情が動いて行動が変わっていく一方で、経営層や人事責任者の方々にとっては、“勘と経験”に頼らず、科学的根拠に基づいた経営・人材戦略を実現できるため、PXTの活用の幅は年々広がりを見せています。

人と人の“違い”を深く知ることから、新たな関係性や可能性が生まれることもあります。
PXTは、そのきっかけとなる役割を担うアセスメントの一つといえるでしょう。

【PXT活用例はこちら】

・デジタル変革とピープルアナリティクスの未来 株式会社NTTデータ様

・成長企業であり続けるための人材マネジメント エスペック株式会社様

・グローバル市場で事業成長を実現するための人材戦略 株式会社ノーリツ様・beyond global group様


「変化」と「成長」が起きる場を共につくる

HRDでは、アセスメントの“導入”だけでなく、こうした“共に考え、確かな「変化と成長」をもたらす現場をつくる”勉強会や研修を、パートナー企業の皆さまと共に設計・実施しています。

現場で必要とされる“対話”のかたちは組織によってさまざまです。
私たちもまた、そうした問いにご一緒に向き合う機会を大切にしています。

ProfileXT®の導入、勉強会、フィードバック研修などお気軽にご相談ください。

【お問い合わせはこちら】
電話:03-6777-7636(平日9:00–18:00) MAIL:mail@hrd-inc.co.jp


【講師を務めた笹原より皆さまへ】

「人の違い」を尊重できる職場は、強い。私はそう信じています。

PXTは、個人の“強み”や“欠点”を評価するものではなく、その人”らしさ”をデータで可視化するアセスメントです。そしてその傾向を、誰かと比較するためではなく、より良い協働のために理解し合う。そうした視点が広がっていくことで、関係性やチームの質が自然と変化していくと感じています。

 今回の勉強会では、レポートを「学ぶ」だけでなく、「体験する」ことにこだわりました。特性をもとにした対話の中で、「そういう風に見えるんだ」「そんなふうに感じていたんだ」といった気づきの瞬間が生まれていく。その空気を、参加者同士が自然に共有していく光景は、何度見ても印象に残ります。

 私はいつも、PXTを受けた方が「納得感ありますね」と腑に落ちたような表情をされる瞬間が好きです。それはきっと、自分を少し信じられたり、人との関係に希望が持てる時間だからです。自分の思考や感情のパターンに気づくことは、働き方や伝え方を見直すきっかけになりますし、他者との距離感にも変化が生まれます。例えば、自分と価値観が合わないと感じる相手に対して、「能力や姿勢の問題ではなく、そもそも特性の違いかもしれない」と考えられるようになる。この“仮説”を持てるようになることが、現場での伝え方や関わり方を大きく変えるように思います。実際に、「声かけを変えただけで反応が違った」という声をいただくことも多くあります。

 PXTを活用することで、人材育成や配置の判断が“感覚”ではなく“理解と共通言語”に支えられるようになる。それは、経営や人事の意思決定においても、現場の対話においても、確かな一歩になります。今後も、アセスメントを“学ぶためのツール”としてだけでなく、“関係性が変わる場”として活用できるよう、伴走していけたら嬉しいです。

2025年05月16日

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