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初公開!Everything DiSC® カタリストの全貌
学びを成果へつなげる、組織変革の新たなプラットフォームを徹底解説

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HRD NeXT 2026の最初のセッションで、HRDは新プラットフォーム「Everything DiSC® カタリスト」(通称:カタリスト)を紹介しました。
Everything DiSC®は、世界で6,000万人以上が活用してきた行動特性アセスメントです。自己理解・他者理解を促し、組織内に共通言語を築く。その基盤はこれまでと変わりません。

今回、HRDが示したのは、DiSC®を“別物”にすることではなく、その役割を拡張するという方向性です。研修の場に限定されがちだった活用を、日常の業務の中へ広げていく。その設計思想と具体的な機能を、思想と運用の両面から共有しました。

登壇者のご紹介

久保田 智行 Kubota Tomoyuki
HRD株式会社
DiSC事業部長 ディレクター

2007年にHRD株式会社に参画。組織・人材開発のコンサルタントとして、チーム形成やマネジメント力の強化、セールス力向上などのテーマで、 経営・事業リーダー、人事部門を支援している。現在は、Everything DiSC®アセスメント事業の責任者として、 最新の日本語版アセスメント開発とその普及を推進。アセスメントを活用した実践的な心理的安全性向上プログラムを開発するなど、 現場の課題に応じたソリューション提供を得意としている。

小坂 実樹 Kosaka Miki
HRD株式会社
DiSC事業部 カスタマーサクセスマネジャー

2008年にHRD株式会社に入社。カスタマーサポートを経て、現在は研修講師としての登壇に加え、 人事・人材開発部門や社内トレーナー向けにワークショップの設計・実施および研修内製化の支援を行っている。 Everything DiSC 日本語版アセスメントおよび各種ファシリテーションキットの開発に携わり、「Everything DiSC カタリスト」 日本語版の開発責任者を務める。専門領域はコミュニケーション、マネジメント、チームビルディング、コーチング。現場に寄り添いながら、長期的な伴走支援を得意としている。

【SESSION01 フルアーカイブ動画はこちら】
※本動画は2026年3月13日までの期間限定公開です。

なぜ今、カタリストなのか―Wiley社からのメッセージ

セッション前半では、開発元であるJohn Wiley & Sons社からのメッセージを紹介しました。アセスメント事業を統括するシェリル・ドスーザ氏、プロダクト・イノベーションを統括するマーク・スカラード博士の2名です。

シェリル氏は、現代の仕事環境を「複雑で、相互につながり、多くの困難を伴うもの」と表現しました。変化が常態化し、予算制約やROIへの説明責任が強まる中で、学習施策にも成果との接続が求められていると述べています。

その文脈で示されたのが、「成果(Results)」という言葉でした。

「一度きりの研修で成果が出る時代は終わった。
日常の中で使われ、関係性を通じて成果を生み出す仕組みが必要である。」

カタリストは、その前提に立って設計されています。Wiley社が示した設計思想は以下の3段階です。

  1. Understand(理解する)
  2. Apply(適応する)
  3. Embed(定着する)

深い自己理解と他者理解を土台に、洞察を行動へと変え、その学びを仕事の流れの中に組み込んでいく。成果は瞬間的な体験からではなく、継続的な成長と関係性の質の積み重ねから生まれる――その考え方が、プラットフォームの核にあります。

続いてマーク博士は、カタリスト開発の背景として「どうすれば組織の中でDiSC®を活かし続けられるのか」という問いに触れました。目的は、DiSC®を“使い続けること”自体ではなく、得た知識を実際のコミュニケーションに活用し、より効果的な協働につなげることにあると説明しています。

また、日本語版については、10万人以上のサンプルを用いた再標準化(リノーム)を実施したことが共有されました。単なる翻訳ではなく、日本市場のデータに基づいた尺度調整を行っています。

「触媒(Catalyst)」としてのDiSC® ― 役割の進化

HRDの久保田は、カタリストの本質を「触媒(Catalyst)」という言葉で説明しました。

触媒とは、それ自体は変化せずに、結びつく要素同士の反応を促進する存在を指します。化学反応の比喩を用いながら、狙った変化を効率的に引き起こし、不要な反応を起こさない高選択性に言及。カタリストは、関係性という領域に働きかけ、現場や人事側に過度な負荷をかけることなく、ピンポイントで変化を促す存在であることを提示しました。

成果を出す過程では、知識や仕組みの整備に加えて、現場で人と人の間に良い反応が起こる状態が重要になります。合意形成、意思決定、実行の足並み。能力不足というよりも、誤解やすれ違い、対話の停滞によって成果が阻害される場面は少なくありません。

HRDは、DiSC®を特性理解にとどめるのではなく、関係性に働きかけ、成果へと接続する基盤として位置づけています。

これまでDiSC®は、研修の場で自己理解・他者理解を深める共通言語として活用されてきました。その価値は変わりません。今回HRDが示したのは、その活用を研修で完結させず、日常の中で繰り返し参照される基盤へと広げるという方向性です。

カタリストでできること―比較機能とグループ機能

セッション後半では、HRDの小坂がデモンストレーションを行い、具体的な機能を紹介しました。中心となったのは「比較機能」「グループ機能」です。

3-1. 比較機能:相手との違いを行動に接続する

従来、比較レポートはEPIC上で管理者がペアを設定し、出力・配布する必要がありました。運用負荷の観点から、活用が限定されるケースもありました。

カタリストでは、回答者自身がプラットフォーム上で相手を選択し、比較結果を確認できます。相手が大切にしていること、ストレス要因、強みの傾向を可視化し、類似点と相違点を整理しながら対話を進めます。

8つの比較軸※を通じて傾向を確認し、最終的には共同する上で必要なルールや対応策を、4つの場面に分けて提示します。理解にとどまらず、具体的なアクションプランへ接続する設計です。

セッション内では、会場で短時間のペア対話も実施し、可視化された違いをもとに対話を行う体験が共有されました。

※①順応的-意志が強い/②控えめ-社交的/③感情を重視-論理を重視/④配慮して話す-率直に話す/⑤計画的-即興的/⑥現実性を重視-可能性を重視/⑦懐疑的-受容的/⑧ペースが速い-着実なペース

カタリストデモ動画1「職場の相手と比較する」

3-2. グループ機能:チーム単位で違いを扱う

もう一つが、グループ単位でDiSC®分布を可視化する機能です。

グループは複数作成可能で、1グループ最大25名まで登録できます。分布や比率、8つの尺度上での位置関係を確認できます。

重要なのは、違いを“分類”で終わらせない点です。対話ガイドを用いながら、チームの意思決定や協働の傾向を整理し、必要に応じてルールを設計します。目的はタイプ分けではなく、チームの効果性向上にあります。

また、プライバシー設定によって共有をオフにすることも可能です。ただし、その場合は比較機能やグループ機能は利用できません。比較やグループの「見える範囲」を組織単位で設定できる仕組みも備えています。

カタリストデモ動画2「グループで協働する」

運用はどう変わるのか

運用面では、アセスメントの配信や管理はこれまで通りEPIC上で行います。クレジット数は15クレジットのままで、価格変更はありません。PDF形式のレポートも従来通りダウンロードできます。

一方で、プラットフォーム上には自己理解・他者理解・チーム理解を深めるコンテンツや、「DiSCology(DiSC®学)」と呼ばれる補足情報も用意しています。動画コンテンツも搭載し、e-ラーニングで個人学習を支援する設計です。

カタリストは既存の研修を否定するものではありません。従来の枠組みの上に、日常での継続利用を重ねる設計です。

資格者・コンサルタントの役割の深化

機能が拡張されることで、資格者の役割が縮小するのではないかという懸念にも触れました。

HRDが示したのは、役割はむしろ深化するという整理です。

レポートを読むこと自体は容易になりますが、解釈し、対話につなげ、行動変化を支援するプロセスは自動化できません。ツールを渡すだけでは定着は起こりません。先行する米国をはじめとする各国の事例からも、資格者の役割が縮小するのではなく、むしろ拡張していることが示されています。プラットフォームの進化に伴い、活用支援の専門性は一層求められています。

今後の選択肢として、HRDでは以下のプログラムを案内しました。

  • 【認定資格者向け】カタリスト認定アップデートコース
  • 【未体験者向け】はじめてのDiSC®体験セミナー
  • 【資格取得講座】DiSC®認定セミナー リニューアル(4月以降)

認定セミナーは従来の2日間から2.5日に拡張し、「DiSC®を使う人」から「カタリストで変化を支援する人」へと位置づけを広げます。

※サービスリリース日および4月以降のDiSC®認定セミナーリニューアル版等の詳細は決まり次第ご案内予定です。FAQもあわせて公開します。

最後に/Q&A

カタリストは、従来のDiSC®を置き換えるものではありません。

HRDは、これまで築いてきた共通言語としての基盤を維持しながら、その活用を日常の意思決定や協働の中へ広げ、成果に接続するための設計を進めています。

一度の研修で完結する理解から、日常で繰り返し参照される仕組みへ。

人と人との関係性に働きかけ、成果へとつなげていく“触媒”としての役割を、Session01で明確にしました。


当日いただいたご質問と回答はこちら
Q. 認定資格者向けアップデートコースの受講は必須でしょうか?

A. カタリストを扱う場合、アップデートコースの受講が必須となります。
設計思想が従来と大きく異なるため、最新情報に基づき、誤解なく正しく扱っていただくことを重視しています。
また、新しいファシリテーションキットを用いた実践演習の機会にもなります。

Q. 『認定資格アップデートコース』を受講しない場合、認定資格が無効になるのでしょうか?また、体験セミナーへの参加では不十分でしょうか?

A. カタリストを扱う場合、アップデートコースの受講が必須となります。
体験セミナーは「DiSC®を知る」機会ですが、アップデートコースは「ファシリテーションができるようになる」ことを目的としています。

Q. カタリスト時代の認定資格者の関わり方はどう変化しますか?何が大事になりますか?存在意義が変わりそうな気がしています。

A. 認定資格者の役割は、これまで以上に“伴走者”としての関わりが重要になります。
HRBPのように、組織や現場に寄り添いながら活用を支援する存在が求められます。

Q. グループ機能で、メンバーの結果をDiSC®の4象限にマッピング表示する機能はありますか?

A. はい、搭載されています。カタリストの主要機能の一つです。

Q. カタリストは、PXTよりも手軽に使えるという認識でよいでしょうか?DiSC®とPXTの利用シーンの違いも知りたいです。

A. 目的が異なり、測定対象が異なるアセスメントのため、一概に手軽さで比較することはできません。
回答時間のみで言えばDiSC®の方が短いため、その点では手軽と言えるかもしれません。

  • ProfileXT®(PXT):仕事全般の適性・行動傾向を測定
  • Everything DiSC®:対人コミュニケーションや行動欲求を測定

対人関係の改善や関係性の可視化にはDiSC®、職務との適合や人材配置、育成設計にはPXTが活用しやすい場面と言えます。重要なのは、目的に応じて選択することです。

Q. 紙ベース(ワークプレイス)のサービスは継続されますか?

A. はい、継続されます。なお、カタリストでもPDF形式でのレポート出力が可能です。

Q. カタリストのプラットフォーム利用にランニングコストは発生しますか?

A. ランニングコストは発生しません。回答用クレジットのみが必要です。

2018年02月13日

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