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「この1on1は何だろう?」──効果を実感できない“よくある面談”を超えるために

HRD・DiSC®メールマガジン2025年7月号

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毎週、1on1の時間は取っている。
話もしている。聞いてもいる──。

それなのに、部下は変わらない。なんとなく噛み合わない。信頼関係も深まらない。

制度として定着してきた「1on1」ですが、現場ではこうした“空回り感”に悩むマネジャーの声があとを絶ちません。

本記事では、1on1の“すれ違い”の背景にある行動特性の違いや、上下関係が生む無意識の壁に注目。
HRDが提供する「DiSCマネジメントプロファイル」のご紹介とともに、より信頼感のある対話へのヒントを探ります。

「1on1」、できていますか?という問いに揺らぐ方へ

「毎週ちゃんと面談の時間は取っているし、話も聞いている」
そう答えるマネジャーの方は増えてきました。 制度としての1on1は、企業内で着実に定着しつつあります。

けれど、実際にはこのような声も見聞きします。
「話しているはずなのに、何かが噛み合わない」 「フィードバックしても、思うように行動が変わらない」
そんな違和感や戸惑いの声もまた、少なくありません。

そして部下の側でも、
「本音を話していいのか分からない」 「言っても何も変わらない気がする」

――このような“1on1疲れ”が、静かに広がっているのが現実です。

私たちはなぜ、こんなにも1on1に手ごたえを感じられないのでしょうか?

一律の“正解”が、すれ違いのもとになることも

「傾聴のフレーム」「GROWモデル」「心理的安全性の確保」── 1on1を成功させる“型”は、世の中に数多く紹介されています。もちろん、それらが有効に機能する場面もあります。

しかし、あらゆる人・関係性に“同じやり方”が通用するとは限りません。

  • 丁寧に聞かれると安心する人もいれば、かえって萎縮してしまう人もいる。
  • 結論重視の人もいれば、まずは共感が必要な人もいる。

つまり、相手の個性に合わない1on1は、むしろ「分かってもらえない」と逆効果になってしまうこともあるのです。表面的な対話で終わらせず、“その人にとっての安心感”に寄り添うために何ができるのか。そこにこそ、1on1の本質があります。

上司と部下、それぞれに「ズレ」があるとしたら

もう一歩踏み込むと、「伝えたのに伝わらない」という感覚の裏には、行動スタイルの傾向や価値観のズレが潜んでいる場合があります。

たとえば、

  • 上司が「スピードと結果」を重視している
  • 部下は「丁寧さと手順の納得感」を大切にしている

または、

  • 上司は「率直なフィードバックが信頼の証」と思っている
  • 部下は「否定された」と感じてしまう

これでは、お互いに歩み寄っていても、すれ違いが生まれてしまいます。

サイレントな威圧──上下関係がもたらす見えない壁

さらに、1on1を難しくしているもう一つの要素が「上下関係の影響」です。

たとえフランクに接していても、 “上司である”というだけで、部下は無意識に構えてしまいます。

  • 「こんなこと言っていいのかな」
  • 「評価に響くかもしれない」
  • 「空気を読みすぎて、本音が言えない」

こうした「見えない壁」に無自覚のままでいては建設的な対話は生まれません。 まずは、マネジャー側が自身の役職によって自然発生する権力勾配から生じる「見えない壁」の存在に気づき、自身のマネジメントスタイルを理解することが信頼関係の構築へとつながります。

「DiSC®マネジメントプロファイル」が変える、“関わり方の質”

このような時に役立ててもらえるようにHRDが提供しているのが、「DiSC®マネジメントプロファイル」です。このアセスメントレポートでは、

  • 自分のマネジメントスタイルの特徴
  • 部下の行動傾向やその背景にある心理特性
  • 相手に合わせた具体的な関わり方

──これらを、具体的なアドバイスとともに示しています。

たとえば、

  • 「Aさんにはこの言い方より、こう表現した方が伝わる」
  • 「Bさんには細かな手順を丁寧に伝えると安心する」

といった“その人に合った言葉選び・接し方”が具体的に明文化されているのが最大の特徴です。

パーソナライズされた「あなた専用の」約30ページのレポートです

「この人にどう関わればいいのか」が、見えてくる

誰もが「なりたい自分」を思い描いて日々働いています。 でも、思うように振る舞えず、もがいている人も少なくありません。

性格を変えることはできませんが、「どんな関わり方がその人に合っているか」を見立てることはできます。

1on1という時間を、制度のための“面談”ではなく、「支援の時間」に変えること。それが、関係性を育み、信頼を築く第一歩になると、私たちは考えています。

「この人は、私をわかろうとしてくれている」を実現する

人材育成、キャリア自律、エンゲージメント──さまざまなキーワードが乱立していますが、私たちが向き合っているのは、“人と人”です。

どこまでいっても、1on1とは「対話」という名の関係性支援です。目の前の相手に、「ちゃんと分かってくれている。分かろうとしてくれている」と感じてもらえることが、何よりの信頼になります。本人のパーソナリティに沿った言葉を届ける。その寄り添う姿勢は必ず相手に伝わり、感情と行動の変化へとつながります。その対話の質を高めたいと願う方に、私たちはDiSC®を届けています。

■マネジメントプロファイル活用事例はこちら

■こちらの記事もぜひご覧ください(WILEY Workplace Intelligence

ご希望の方へ:DiSC®マネジメントプロファイルの一部をご紹介しています

HRDでは《DiSC®マネジメントプロファイル》の抜粋サンプル資料をご案内しております。
「部下との1on1を、もっと信頼感のある時間にしたい」
「型にとらわれず、相手を理解するヒントがほしい」
このような思いがある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

私たちは一人ひとりの個性を活かす、本当に合った“対話のかたち”を見つけるお手伝いをしています。

私たちHRDコンサルタントが変化し成長するまで併走しています。

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2025年07月01日

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